7/31/2007

ムシトリスミレ  Pinguicula x 'Aphrodite'









ピンギキュラ・アフロディーテ Pinguicula x 'Aphrodite' / タヌキモ科

メキシコ産ムシトリスミレの交配種です。
メキシコ産とは言えこの暑い時期に花が咲くのは珍しいと思うのです。
無理をしているせいか、春の花よりも小さくなっています。

作出者によると、この品種は四季咲き性があるとの事で、
環境が良ければ言葉通り季節に関係なく、冬でも花を咲かせ続けるらしいんです。
我が家ではこれまで春にしか花を見なかったので、
この植物にとってあまり良い環境ではないのでしょう。

少し時期外れのムシトリスミレです。
こんな暑い時期には咲かないそうなのですが、一つだけ静かに咲いてました。
少し小さいですが、せっかくですのでアップしてみました。

それでも葉っぱは一年中元気に伸ばしていて、
ショウジョウバエなんかをどんどん捕虫します。
虫を捕るのは、べたべたした葉っぱです。
虫がつくとせっかくの可愛い花も「んー 困るね」になってしまいます。

本番の姿はこちらで見られます。作出者のサイトです。
だから上げるのは気が進まないんですが。

http://www.bestcarnivorousplants.com/Pinguicula_Aphrodite.htm

7/29/2007

サラセニアの水槽



サラセニアのこし水用の水槽には、蚊が育たないように金魚を入れています。





先日、土蛙が水槽のふちにつかまってじっとしていたと思ったら、今日見てみるとおたまじゃくしが泳いでいるんです。
これで、庭の小さな虫を食べてくれるカエルが育ってくれます。





一本しか出てない小型の蒲です。可愛いです。




ガガブタだと思いますが、花びらの周りがぎざぎざ模様ではないのが気になります。
分かりましたよ。名前を教えていただきました。
ヒメガガブタ(Nymphoides cristata O.Kuntze)





カナヘビ(蛇ではありません、トカゲのようなものです)の卵がやぶれています。
無事に孵ったんですね。昨日シマヘビもいたようです。
庭の生き物の数が適度に調整されて、平和がたもたれているようですね




ツチガエル。
これも可愛い。

7/25/2007

クラッスラ・ピクツラータ  Crassula picturata














Crassula picturata クラッスラ・ピクツラータ / ベンケイソウ科

南アフリカ・ケープ地方に自生します。
でも近所のお花屋さんで売っていました、セダムと言う名前で。

一昨年は猛暑に負けて枯死寸前でしたが復活してくれました。
間伸びてしまうけれど、暑い間は半日陰で育てれば問題ないのでした。

ぼさぼさ感が気に入っているんです。
虫眼鏡で見ると、お花も葉っぱも可愛くてステキなんです。

7/23/2007

オブツーサがこんなに広がりました  obtusa









南アフリカ産の多肉植物です
はじめは 一株だったのが6年で A4サイズのバット一面広がりました
この丸い葉っぱは 現地では石ころの間にまるで石のように知らん顔して生えています
ほとんどが地面の下に隠れるので 少しでも光を取り込んで光合成をするために
葉っぱの表面は半透明になっています

ハオルチアの生息地が出ているサイトがありました
http://www.asphodelaceae.com/blog/archives/6

ハオルチア属は広義のユリ科に、そして現在はアロエ属などと共に
ツルボラン科 family Asphodelaceae に分類されています。
蛇足ながら「広義の」ユリ科と言うのがくせ者で、
植物学者にとって広義のユリ科とは分類のはっきりしない単子葉植物の属を、
とりあえず押し込んでおくところみたいな雰囲気だったようです。
つまり広義のユリ科とすると漠然としすぎるので、近年になって分類が見直され、
ツルボラン科をはじめいくつかの科が新設されたらしいです。

Haworthia obtusa と言う種は現在のところ H. cymbiformis var. obtusa に
分類されています。正確を期せば現在有効な学名を記載すべきですが、
古い方の学名を使っても誤りではないとされているようです。
特に日本人は古い学名を使うのを気にしませんね。

しかも学者でないマニアが「オブツーサ」と呼ぶ品種には、
H. cymbiformis var. obtusa の他に H. cooperi の一部も含まれており、
今回の品種も実際は H. cooperi ではないかと思われます。

ハオルチア属はリンネの時代から知られているグループにもかかわらず、
今世紀に入っても万人を納得させる分類には至っていないようで、
権威とされる現地の学者が唱えたものに合わせる一般人が今のところ多いと言う、
「コンセンサス」レベルの分類であるように思えます。
例えばこの植物の収集・分類に歴史的にかかわっているドイツの、
現代の研究者は「権威ある現地の学者」とはまた違った分類を新たに提唱しています。

そんなこんなで議論がややこしくなるので、
個人的には「オブツーサ」のままにしておくのが無難ではないかと考えています。

7/22/2007

タリヌム カフルム  Talinum caffrum













Talinum caffrum  タリヌム カフルム / スベリヒユ科

タンザニアから南アフリカまで分布し、芋で越冬する多年草です。
以前は宿根はぜらんの仲間とされていました。
しかし今では、ピンクの可愛い花が咲く種類は、
別の属(genus Phemeranthus フェメランスス属)に移ってしまい、
このように地味な花が咲く仲間だけがタリヌムとして残されているようです。

冬の間は室内に取り込んで水を一滴もやらずに放置しています。
夏は炎天下に雨ざらしでほとんど放置です。
でも元気です。

午後3時ごろから30分くらいの間だけ花がひらきます。


7/19/2007

セロペギア コンラティ    Ceropegia conrathii



左がわの、まっすぐ上に伸びた棒状のものが、蕾なんです。




Ceropegia conrathii ケロペギア コンラティ / ガガイモ科

新しく我家にやって来たセロペギアの赤ちゃんです。
鳥かごみたいでかわいいでしょ。
このおいも、あんころもちのように平べったいんです。

こう見えて、ハートかずらの親せき(同属)なんですって。

学名のコンラティというのは、この植物が発見された場所の近くにあるダイナマイト工場の経営者の名前からとったそうなんです。

7/18/2007

ユーフォルビア フランコイシー  Euphorbia francoisii







ちがうバージョンで






土の上に見えている太い部分は、実は根っこの上端なんです。
ねじれた大根のような根っこなんです。






Euphorbia francoisii エウフォルビア フランコイシイ / トウダイグサ科

マダガスカルからやって来た、小さなタイプの多肉植物です。
ハナキリンと同属です。

成長がとっても遅く、我家では茎が1年に1cm伸びればいいほうです。
しかも、上には伸びず、勝手に横向きに伸びていくのです。

ワシントン条約の取引規制種に指定されていて、輸出入がとっても難しくなっています。

ちなみに、クリスマス定番のポインセチアもユーフォルビアなんです。

7/17/2007

Ornithogalum sardienii

夏に咲くオーニソガラムの仲間はおとなしい雰囲気のものが多いです。
豪華な花が咲くドゥビウムなど春咲きの品種に比べると、
注目を浴びる事は少ないです。

Ornithogalum sardienii

オルニトガルム・サルディエニィ / ヒヤシンス科
南アフリカのケープ地方に自生しています。
1994年に発見されたと言いますから、かなり新しい種類です。
針金のように細い茎に小さな白い花をたくさん咲かせます。
球根はレデボウリア・ソシアリスみたいに地表面にむき出しで育ちます。

 





20cmほどの茎の先に、ちらちらした花がたくさんつきます。

 





球根、地表に出ています。

 





不明種
別の品種の球根をイギリスから取り寄せたら、これが生えてきました。
高さ数センチの茎の上に花が一つだけ咲く超小型種を買ったはずが、
まあ立派な姿に...。

 





30cmほどのひょろ長い茎です。

 






根元に、違うバリエーションのオーニソガラムの花がでています。


不明種
上の不明種の球根に混じってイギリスからやって来ました。
木綿糸のような細い葉を数枚だけ伸ばし、小さな花を咲かせてくれます。

 



"Ornithogalum"は英語的な読みで「オーニソガラム」で、
より正確なラテン語的読みでは「オルニトガルム」になります。

7/16/2007

レデボウリア・ソシアリス  








レデボウリア・ソシアリス / ヒヤシンス科
南アフリカに自生しています

夏生育型の小さな球根植物です。
葉にまだら模様があるのが目立ちます。
花はかわいいけれど葉に比べて地味に見えます。

球根植物なのに球根が地上にむき出しのまま成長します。
球根が猛毒なので動物に食べられる心配はありません、
でもわが家ではカタツムリにかじられてますけど。


Ledebouria socialis aff.
レデボウリア・ソシアリス(?)

葉の感じは上のにそっくりですが葉の裏側にも模様があります。
表側の模様が透けてるのではなくて、
裏側専用の模様がついてるんです。
球根のところが細めで少し分かりにくいのです。
そのかわり根っこがシンビジウムみたいに極太なんです。

7/14/2007

アドロミスクス ヘレイ    Adromischus  herrei




Adromischus herrei  アドロミスクス属 ヘレイ / ベンケイソウ科
南アフリカ、ケープ地方に自生しています。

花茎が出ていたのですが、害虫がついてしまって、花が咲きませんでしたので葉っぱだけです。
くしゃくしゃの葉っぱです。
枯れてしまった葉っぱが下にありますが、それもなんだか面白いんです。
それにこの葉っぱ、7枚目の新しい葉っぱが出てくると古い葉っぱは枯れてしまってます。
7枚しか葉っぱをつけないつもりのようです。
律儀な葉っぱですね。

じめじめしてるのが大嫌いなので、今の季節、腐らせないようにしなくては。

7/13/2007

ドルステニア フォエチダ   Dorstenia foetida








これは、斑入りの葉っぱです。












 

Dorstenia foetida ドルステニア・フォエチダ / クワ科
アフリカはケニア・タンザニアを中心に広範囲に分布します

ヒトデみたいな形をした花です
実は中心のぶつぶつしたところが小さな小さな花の集まったもので、
花びらみたいに見えているものは、花びらでもガクでもないものです

この、花の部分には、雄花、雌花がたくさん集まって咲いています
白いポチっとしたのが、雄花、
緑色の突起のような部分が雌花です。

この花にはカンロ飴に似たにおいがあって私は気に入っています
でも、学名の「フォエチダ」は悪臭の意味なんです
確かにカンロ飴を知らない人には好まれない臭いかもしれないですね

一般には多肉植物扱いですが、夏の間はかなり水を欲しがります

7/11/2007

エリオスペルマム ポルフィロウァルウェ  Eriospermum porphyrovalve 

Eriospermum porphyrovalve 
エリオスペルムム・ポルフィロウァルウェ(ラテン語読み) / スズラン科

南アフリカの夏の間に、
雨が降る地域に生える地味な球根植物です。
毛むくじゃらの種子をつけるのが(唯一の)とりえです。

小さく可憐に咲いています。
黄色い花は小さくても印象深い存在です
(花の直径は1cmほどです)

南アフリカの夏季降雨地帯、即ち主に夏の間に雨が降る比較的暖かい地帯に自生しています。
春先から葉を出し始め、晩秋には地上部を枯らして休眠します。
初夏に黄色い花を咲かせます。

日本語表記では英語的読みの「エリオスペル*マ*ム」とする方が圧倒的に通りが良いです。
その勢いで種小名も英語的読みにして「ポルフィロヴァルヴェ」と書く方が、
この仲間を知っている日本人の耳にも馴染みやすいかと思います。

元となった言葉に寄らず「正式な学名はラテン語となる」
の規則に従って真面目にラテン語読みをすれば、上に書いたとおりになります。
ちなみにラテン語の母音は日本人が小学校で習うローマ字の発音とほぼ一致します。
また"v"は英語の"w"と同じ音になります。

後ろにあるイソギンチャクのような葉っぱは、ゆりです。

7/09/2007

ゲチリス アフラ  Gethyllis afra




Gethyllis afra(学名は全てラテン語です)

南アフリカの球根植物です(アメリカから取り寄せました)
地面から直接、花がでているんです。
白い茎のように見えるのは、花筒です。(実は花の付け根の筒状の部分なのです。)

南アフリカの冬季降雨地帯、即ち主に冬の間だけ雨が降る地帯に自生しています。
ゲチリスの仲間はその中でもより降水量の少ない地域に分布しています。
秋に球根かららせん状に伸びる葉を生やし、春になると休眠に入ります。
初夏の頃に花だけを咲かせたあと、再び秋まで休眠します。

確かに Gethyllis afra の名前でアメリカから購入した球根ではありますが、
手持ちの資料に記載された花の特徴からは、ゲチリス・アフラ*ではない*ようです。
その資料も正確な分類に使えるだけの精度はない(エリオスペルマムの項で確認済み)ので別のどの種に分類すべきなのか、あるいは広い目で見てゲチリス・アフラにいれても
良いんじゃないか、とかの情報は得られないので残念です。
そう言うわけで、誤りを避けたいのであれば単に「ゲチリス(Gethyllis sp.)」と
書くのがいいかもしれません。

このお花も、私のお気に入りなのですが
日照の少ない梅雨時に咲いたので、少しだらしないですね
もう終りかけなので花びらが反ってますが、ふつうはもっとひらいてます。
終りだけどアップしたかったのです




7/01/2007

サラセニアの植え替え Sarracenia




サラセニアの植え替えは3年ぶりです
鉢の中にカナヘビ(トカゲのような動物です、蛇ではないですよ)が卵を産んでいます
卵を移動させるときは 上面にマークをつけて もとの状態にもどさなくてはいけないそうです
鳥の卵と違って 上下方向を間違えると中の卵が窒息してしまうそうです











ミズゴケと土を混ぜて植えつけようの土を作ります
少し根っこの背が見えるように植えます
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