10/19/2007

エリオスペルマム・パラドクスム Eriospermum paradoxum

9/4/2007





9/21/2007





 10/11/2007
新しい土に植え替えました。




エリオスペルマムでは最も有名な種です。

エリオスペルムム・パラドクスム Eriospermum paradoxum
/ スズラン科(family Ruscaceae)

南アフリカのケープ地方に分布する塊茎性の植物です。
知る人の少ないエリオスペルマムの中では最も有名な種類です。

ミニチュアの木みたいだけれど、これ全体で1枚の葉っぱです。
立派に見えている部分は、葉のおもて面から二次的に生えた
もので葉の本体そのもの(葉身)ではないらしいです。

この植物は今から春までが生育期で、このような姿をしているのは、
冬の低く弱い光を少しでもたくさん浴びるための工夫だと考えられています。
冬に生育しようとするのは、
自生地では秋から冬にかけての期間しか雨が降らないからです。

なおかつ日本よりもかなり乾燥した地域なので、
冬のタンポポみたいに地面に這いつくばっていると、
風に運ばれてきた土砂に葉っぱが埋もれてしまう危険がある上、
葉っぱには光が斜めに当たるのであまり面白くないようです。
それに夜は霜が降りるほどではないもののけっこう冷えるので、
防寒もしたいところです。

そこでこのエリオスペルマムはごらんのような姿を手に入れました。
地面から立ち上がった樹木状の葉は、
強風でも傷みにくく土砂に埋もれることもなく、
日の出から日の入りまで、太陽の光をしっかり受け止めることができます。
表面に白い毛を生やすことで保温効果も得ています。

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